光本 今までのゾゾタウンが扱ってきたのは、アパレル市場の上位約2000ブランド。だが、アパレル市場全体には個人でやっているところを含め、星の数ほどの中小規模のアパレルブランドや小売店がある。ゾゾマーケットはこのようなブランド・店舗を対象にする。

アパレル市場自体は縮小している。ゾゾタウンが扱っているブランドは名が知れているので影響が少ないだろうが、中小規模のブランドや地方の小売店は打撃を受けている。こういったところがEC市場に参入し、オンラインで活躍できる場をゾゾマーケットで提供したい。結果としてアパレル市場全体を盛り上げていきたいと思っている。

“児島:若いクリエイターを支援するために、新人デザイナーの登竜門として毎年ファッションコンテスト「装苑賞」を実施しています。さらに若手クリエイターを支援する展示会「SO-EN WHITE」や「アクセサリー蚤の市」もあります。今後、それをさらに発展させていきたいです。文化学園にある出版局なので、学生には良い経験として、メーカーの方には若い考えを参考としてもらえるような、学生を巻き込んだイベントをやりたいです。”

日本のファッション業界全体に、若い才能を育てようという気持ちがなくなってしまったのかもしれませんね。以前は、繊維会社や商社などが資金的に余裕があり、たとえば一生さんも初期の頃は東レの支援を受けたりしていたと思います。けれども今は、アパレル、繊維、小売り、商社など、どこの会社も余裕がなくなり、早急に結果を出す、しかも数字で出す、ということにとらわれているところが圧倒的です。

でも、才能を育てるというのは、時間もかかりますし、リスクも負わなければいけない。そういうリスクを負ってまで、自分が見込んだ人に投資する、という風潮はすっかり影を潜めました。